Zabbix-JPの寺島様より献本いただきました。
ありがとうございます。
著者の寺島さんと
ZABBIX-JP勉強会でお会いして、直接いただいてきました。
という訳で早速。
Zabbix統合監視[実践]入門
全416頁と、ボリュームたっぷりの内容です。
本書はZabbixの機能を一つ一つを丁寧に解説した[実践]入門書です。
ブログのタイトルにも書いたように、Zabbixを使った事がない人でも本書を片手に
インストール、設定、運用までかなりスムーズに導入できると思います。
イラストも随所に入っていて、詳しくない方でもデータの流れがかなりイメージしやすいです。
また、本書には設定例や関数やマクロの解説、特にAppendixが便利で、
実際に運用でZabbixを使っている方も満足できる内容になっています。
Zabbix自体がLAMP環境を想定して開発されている(と思う)のですが、Zabbixサーバの
パフォーマンスチューニングの例が載っているのもポイントが高いです。
Zabbixを解説した日本語の書籍は本書が唯一だと思いますので、Zabbixに関わる(仕事で使っている)エンジニアは必携の一冊ではないでしょうか。
もくじ
第1章 統合監視ソフトウェアZabbixとは
1.1 現代の企業活動とITシステム
1.1.1 ITシステムの運用管理の重要性
1.1.2 複雑化するITシステム
1.2 システム監視とは
1.2.1 稼働監視
1.2.2 リソース監視
1.2.3 アプリケーション監視
1.3 統合監視ソフトウェアとは
1.3.1 統合監視ソフトウェアの機能
1.3.2 統合監視ソフトウェアを利用するメリット
1.4 統合監視ソフトウェアZabbixとは
1.4.1 海外/日本での実績と開発形態
1.4.2 Zabbixの主な特徴と機能
第2章 Zabbixのインストール
2.1 インストールの準備
2.1.1 Zabbixの動作環境
2.1.2 システム要件
2.1.3 解説に利用するインストール環境
2.2 Zabbixのインストール
2.2.1 ZABBIX-JPのyumリポジトリの登録方法
2.2.2 Zabbixサーバのインストール
2.2.3 Webインターフェースのインストール
2.2.4 Zabbixエージェントのインストール
2.2.5 インストールされるバイナリと設定ファイル
2.3 Zabbixのアップグレード
2.3.1 バージョン間の互換性
2.3.2 Zabbixサーバのアップグレード手順
2.3.3 Zabbixエージェントのアップグレード手順(Linuxの場合)
2.3.4 Zabbixエージェントのアップグレード手順(Windowsの場合)
第3章 クイックスタートガイド
3.1 Webインターフェースの操作
3.1.1 Webインターフェースへのログイン
3.1.2 基本的な操作方法
3.2 Zabbixの監視設定の全体像と流れ
3.2.1 Zabbixの監視設定の全体像
3.2.2 Zabbixの監視設定の流れ
3.2.3 ステータス情報収集、障害検知/通知の流れ
3.3 Zabbixの基本的な監視設定と監視データの表示
3.3.1 インストール直後のZabbixサーバの状態
3.3.2 登録されているホストの確認とZabbix Serverホストの有効化
3.3.3 アイテムの収集データを表示
3.3.4 トリガーの状態とイベントの表示
3.3.5 アクションの状態と設定
3.3.6 メディアタイプの設定
3.3.7 ユーザの設定
3.3.8 障害の発生と障害通知メールの確認
3.3.9 グラフの表示
3.3.10 マップの表示
3.3.11 スクリーンの表示
3.3.12 ダッシュボードの利用
第4章 監視対象と監視項目の設定
4.1 ホストの設定
4.1.1 設定されているホストの一覧画面
4.1.2 ホストの設定項目
4.2 ホストグループの設定
4.2.1 設定されているホストグループの一覧画面
4.2.2 ホストグループの設定項目
4.3 アイテムの設定
4.3.1 設定されているアイテムの一覧画面
4.3.2 タイプ共通のアイテムの設定項目
4.3.3 タイプ別のアイテム設定
4.4 ユーザパラメータを使用した独自監視項目の追加
4.4.1 ユーザパラメータの設定
4.4.2 ユーザパラメータの設定例
4.5 アプリケーションの設定
4.5.1 アプリケーションの設定項目
4.6 ウェブ監視
4.6.1 設定されているウェブ監視の一覧画面
4.6.2 ウェブ監視の設定項目
4.6.3 ウェブ監視で設定されるアイテム
4.6.4 ウェブ監視データの表示
第5章 障害検知と障害通知の設定
5.1 トリガーの設定
5.1.1 設定されているトリガーの一覧画面
5.1.2 トリガーの設定
5.1.3 トリガー条件式の設定例
5.1.4 トリガーの状態の変化とイベントの生成
5.2 アクションの設定
5.2.1 設定されているアクションの一覧画面
5.2.2 アクションの設定
5.2.3 アクションの設定例
第6章 グラフィカル表示の設定
6.1 グラフの設定
6.1.1 設定されているグラフの一覧
6.1.2 グラフの設定
6.2 マップの設定
6.2.1 設定されているマップの一覧
6.2.2 マップの設定
6.3 スクリーンの設定
6.3.1 設定されているスクリーンの一覧表示
6.3.2 スクリーンの設定
6.3.3 ダイナミックスクリーンの利用
6.3.4 スライドショーの利用
第7章 テンプレートの利用とエクスポート/インポート
7.1 テンプレートの利用
7.1.1 登録されているテンプレートの一覧
7.1.2 テンプレートに含まれる各種監視設定の確認
7.1.3 テンプレートの利用方法
7.1.4 ホストとテンプレートをリンクさせる際の注意点
7.1.5 テンプレートから継承された設定の確認
7.1.6 継承先のホスト側で設定変更を行った場合の動作
7.1.7 継承元のテンプレートで設定変更を行った場合の動作
7.2 テンプレートの作成
7.2.1 テンプレートの作成方法
7.2.2 テンプレートに含まれるアイテム/トリガー/グラフの設定
7.3 エクスポート/インポート
7.3.1 エクスポート/インポートできる設定
7.3.2 設定のエクスポート
7.3.3 設定のインポート
第8章 一般設定とユーザ設定
8.1 一般設定
8.1.1 表示設定
8.1.2 データの保存期間
8.1.3 イメージ
8.1.4 正規表現
8.1.5 マクロ
8.1.6 値のマッピング
8.1.7 ワーキングタイム
8.1.8 その他の設定
8.2 メディアタイプの設定
8.2.1 設定されているメディアタイプの一覧
8.2.2 メディアタイプの設定項目
8.3 ユーザとユーザグループの設定
8.3.1 ユーザの設定
8.3.2 ユーザグループの設定
8.4 認証の設定
第9章 Zabbixによるシステム監視サーバ構築実践
9.1 想定するシステム環境
9.2 事前調査
9.2.1 監視対象干すとのリストアップ
9.2.2 利用するユーザと権限、通知先のリストアップ
9.2.3 監視間隔と監視項目数の決定
9.2.4 監視データの保存期間の決定
9.2.5 独自に作成/追加する必要がある監視項目の決定
9.2.6 決定しておくと良い事項
9.3 Zabbixサーバのハードウェアスペックの決定
9.3.1 CPUとOSの決定
9.3.2 必要となるメモリ容量
9.3.3 必要なディスク容量の計算方法
9.4 サーバの監視項目と閾値の調査
9.4.1 Windowsサーバでの調査方法
9.4.2 Linuxサーバでの調査方法
9.5 ネットワーク機器の監視項目の調査
9.5.1 SNMPの概要
9.5.2 SNMPコマンドの利用方法
9.5.3 MIBの調査方法
9.5.4 プライベートMIBの調査方法
9.6 Zabbixのセットアップと監視設定手順
9.6.1 アクションとイベントの保存期間の設定
9.6.2 メディアタイプの設定
9.6.3 ホストグループとホストの作成
9.6.4 ユーザとユーザグループの作成
9.6.5 テンプレートの作成
9.6.6 マクロの作成
9.6.7 テンプレートのリンクと個別のアイテムの設定
9.6.8 アイテムとトリガーの状態の確認と調整
9.6.9 アイテムが取得できない原因の調査方法
9.6.10 障害通知と通知先の設定
9.6.11 グラフ、マップ、スクリーンの設定
9.7 Zabbixサーバの冗長化
9.7.1 Zabbixエージェントの設定
9.7.2 Zabbixサーバの設定
9.7.3 Heartbeatのインストールと設定
9.7.4 Zabbixサーバの障害発生時の動作
第10章 障害発生時のスクリプト実行機能の活用
10.1 日本語メールを送信する
10.1.1 メール送信スクリプトを設置する
10.1.2 Zabbixの設定
10.2 ネットワーク警告灯を利用して障害を通知する
10.2.1 ネットワーク警告灯を点灯させる
10.2.2 ネットワーク警告灯制御スクリプトを設置する
10.2.3 Zabbixの設定
10.3 SNMPトラップを送信する
10.3.1 SNMPトラップ送信スクリプトを設置する
10.3.2 Zabbixの設定
10.4 モデムを利用して電話通知を行う
10.4.1 Linuxからモデムを利用する
10.4.2 モデム制御スクリプトを設置する
10.4.3 Zabbixの設定
第11章 アプリケーションの詳細監視
11.1 Apache Webサーバの監視
11.1.1 コンテンツが正常に表示できなければWebサービスを再起動する
11.1.2 Webサーバのコネクション数の監視
11.2 Postfixメールサーバの監視
11.2.1 メール送受信数とキューの数によるPostfixメールサーバの監視
11.2.2 キューの数が増え過ぎたら自動的にholdキューに退避し、
システム管理者にチャットメッセージによる障害通知を行う
11.3 BIND DNSサーバの監視
11.3.1 特定のホスト名の名前解決が行えなければシステム管理者にメールを送信する
11.3.2 クライアントからの名前解決問い合わせ数を監視する
11.4 MySQLデータベースサーバの監視
11.4.1 MySQLデータベースにアクセスし、正常に値が取得できなければメールで通知する
11.4.2 MySQLデータベースの負荷状況を監視する
11.5 OpenLDAPサーバの監視
11.5.1 OpenLDAPにクエ裏を発行してステータスを監視する
11.6 Mailmanメーリングリストサーバの監視
11.6.1 Mailmanのキューの状態を監視する
11.7 Tomcatの監視
11.7.1 Zapcatを利用したJavaアプリケーションの監視
11.7.2 Zabcatのインストール
11.7.3 ZabbixによるJava VMとTomcatの監視
11.7.4 JMXで監視できる項目の調査
11.7.5 Zapcatの詳細設定
11.8 SNMPトラップの受信
11.8.1 snmptrapdのインストールと設定
11.8.2 Zabbixサーバへの登録スクリプトの設定
11.8.3 ホストとアイテムの設定
第12章 Zabbixサーバの運用とメンテナンス
12.1 障害発生時の対応
12.1.1 トリガーのステータス画面による障害状態の確認
12.1.2 イベント画面による障害の詳細確認
12.1.3 障害対応コメント機能
12.1.4 トリガーのコメント機能
12.1.5 トリガーのURL機能
12.1.6 インベントリ機能
12.2 スクリプト機能によるWebインターフェースからのコマンド実行
12.2.1 設定されているスクリプトの一覧画面
12.2.2 スクリプトの設定項目
12.3 監視対象のメンテナンス
12.3.1 手動で監視を停止する
12.3.2 メンテナンス期間の機能を利用する
12.4 Zabbixサーバのメンテナンス
12.5 Zabbixデータベースのバックアップ
12.5.1 バックアップの取得
12.5.2 取得したバックアプからのリストア
12.6 パフォーマンスチューニング
12.6.1 監視のパフォーマンスの確認
12.6.2 Zabbixサーバの負荷状況の確認
12.6.3 MySQLの負荷が高い場合の対処方法
12.6.4 Zabbixサーバプロセスの負荷が高い場合の対処方法
12.6.5 スワップが発生している場合の対処方法
12.6.6 サーバのスペックが低い場合の対処方法
12.6.7 Zabbixサーバのキューの数を監視する
12.6.8 MySQL(InnoDB)データベースのデフラグメント化
12.7 監査履歴
12.8 運用レポートの作成
12.8.1 スクリーン機能を利用する
12.8.2 各種レポート機能
第13章 大規模システムの監視
13.1 ホストの自動登録
13.1.1 自動登録用のアクション一覧
13.1.2 自動登録用のアクション設定例
13.2 ディスカバリ
13.2.1 ディスカバリの動作
13.2.2 設定されているディスカバリの表示
13.2.3 ディスカバリの設定
13.2.4 ディスカバリで発見されたホストの表示
13.2.5 ディスカバリによってホストが発見された場合のアクションの設定
13.3 ITサービス
13.3.1 ITサービスの設定
13.3.2 Webサービスを登録する場合の設定例
13.3.3 ITサービスの表示
13.4 Zabbixプロキシを利用した分散監視
13.4.1 Zabbixプロキシのデータフロー
13.4.2 Zabbixプロキシサーバのインストール
13.4.3 Zabbixプロキシサーバの登録
13.4.4 Zabbixプロキシサーバを利用した監視設定
13.5 ノードを利用した分散監視
13.5.1 ノード間のデータフロー
13.5.2 各Zabbixサーバの設定
13.5.3 ノードの設定画面
13.5.4 ノード構成の監視データ表示
13.5.5 ノード構成の親ノードのユーザ権限設定
13.6 API
13.6.1 Zabconのインストール
13.6.2 APIにアクセスするユーザの権限設定
13.6.3 Zabconの利用方法
Appendix キー、トリガー条件式、マクロ設定リファレンス
A1 アイテムのキー
A1.1 アイテムのキーとOSの対応一覧
A1.2 Zabbixエージェントのキー一覧
A1.3 Windows固有のZabbixエージェントのキー一覧
A1.4 シンプルチェックのキー一覧
A1.5 内部チェックのキー一覧
A1.6 アグリゲートのキー一覧
A2 トリガー条件式と関数と演算子
A2.1 トリガー関数
A2.2 トリガー演算子
A3 マクロ
A3.1 マクロ一覧
A4 コードページ
A4.1 コードページ一覧
索引